役員規定は、役員の待遇や勤務条件を規定するルールです。
役員規定を定める意味
社内に適用される会社のルールには、就業規則がありますが、これは労働時間や賃金などの労働条件や服務規律について使用者が定めたものです。ですから、取締役や代表取締役といった役員(労働者でゃなく使用者側の立場のもの)には就業規則は適用されません。しかし、役員は会社との委任関係に立ち会社から業務の執行を委ねられる存在ですから、会社を設立するにあたり役員の待遇や勤務条件につきましては一定のルールが必要になります。この役員に適用されるルールを役員(就業)規定といいます。設立当初は自分1人で経営する会社であったとしても、会社を私物化することなく、ルールに基づき経営していくためにも役員規定を定めることは重要です。
役員規定に記載する内容
自分で会社を設立する場合、まずは取締役についての役員規定を定めます。一般的には、役員の任期、選任・就任の手続き、解任・辞任の手続き、定年、欠格事由、勤務時間、休日、休暇といった事項について定めます。また、すべての株式について譲渡制限を行う非公開会社では、取締役の資格を株主に限定することもできます。会社の経営方針や理念を反映させて、経営する会社にあった役員規定をつくりましょう。