出資形態にも違いがあります。
株式と債券
会社の設立というよりは投資の話に近いかもしれませんが、株式会社の資金調達の手段には株式の他に「債券」というものがあります。どちらも、有価証券を発行して(株式は株主からの請求がなければ発券不要です)まとまった資金を集める、という点は共通していますが、有価証券としての性質が異なります。
一番大きく異なるのは、証券の値段です。株式の値段は時価により常に変動します。ですから、1年後にはどんな価格になっているかわかりません(変動するからこそ投資家は値上がりを期待し投資するわけです)。これに対し債券は〇〇円の債券と値段が決まっているので変動することはありません。必ず購入時の価格でお金が戻ります。
では、債券購入のメリットは何かといいますと、お金が戻ってくる時(償還時)に、利子がついてくるのです。その代り購入時から償還までの期間は決められていて、その間については監禁することはできないのです。また、株式を所有することで会社のオーナーの1人になりますが、債券はいくら所有しても会社のオーナーにはなりません。