定款認証は公証役場へ行って嘱託します
公証人に定款認証をうけます
定款の認証は電子定款を含め、公証人にしてもらいます。では、公証人はどこで職務を行っているのでしょうか。公証人が職務を行うのは、公証役場です。公証役場公の機関であり、法務大臣の指定した地に設けられています。一般的に「役場」というと、市区町村役場を思い出します。市区町村役場は、多くの人になじみのある役所で、住民票の写しや戸籍謄本を取りに行ったりします。設置されているのは、最少の行政単位である市区町村です。
公証役場の場合は、市区町村役場のように、各最少の行政区画ごとに必ずあるわけではありません。まず、自分の住所または仕事場から、最寄りの公証役場を調べます。インターネット等で検索することもできます。各地方の法務局に属している公証役場は、それぞれのホームページなどから調べることもできます。利用すべき公証役場を調べ、実際に訪れてみますと、そこで勤務している公証人が執務をとりおこなっています。この公証人は誰でもなれるというわけではありません。公証人は、広い意味での国家公務員としての身分を有します。法務大臣から任命された30年以上の実務経験を持つ法律家です。一般的に、裁判官や検察官、弁護士だったものが任命されます。
電子定款を認証するのは指定公証人
パソコンで作成した定款をPDF化し、これに電子署名をしたものを電子定款といいます。電子定款は公証人が認証します。この電子定款の認証は、通常の公証人はできません。法務大臣に指定された「指定公証人」のみが電子定款を認証できる「公証人」になります。ただ、指定公証人といっても「特別な公証役場」にいるわけではなく通常の公証人と同じように「公証役場」にいます。
法務省民事局のホームページ指定公証人一覧
http://www.moj.go.jp/MINJI/DENSHIKOSHO/denshikosho2.htmlを参照すると、どの公証役場に「指定公証人」がいるのかを確認できます。