登記は設立を申請する手続きで、届出は設立が完了したことを税務署などに報告する手続きです。必要書類を確認して、速やかに済ませましょう。
例えていえば法人の出生届のようなものです
会社は法人、つまり法律上の人間という位置づけです。人間は、生まれたら出生届を出すことで戸籍が与えられますが、登記と届出はその会社版のようなものです。登記は、会社の設立を申請する手続きで、法務局に申請します。申請が受理されて登記が完了したら会社の誕生です。その後、様々な届出をすることで新会社の誕生を報告します。主な届出先として、税務署、地方自治体、年金事務所などです。登記は会社になるための手続きで、届出は会社として認められるための手続きです。ほかに許認可が必要な事業であれば、所轄の機関や団体に申請や届出をして、許認可を得る必要があります。
必要書類が多い
登記と届出に必要な書類は様々で枚数も多いです。登記には、定款や各種証明書等が必要ですし、届出も複数の機関にそれぞれ必要書類を提出します。書類につきましては、必要書類を確認し、記入例を参考にしたり、慣習的な作成例に従って書いていきます。
【参考】会社作りの言葉 登記所
登記をする所=法務局(支局や出張所を含む)のことです。登記法上は登記所、行政機関としての名称は法務局です。ですから、厳密にいえば登記所という機関は存在しません。