開業すれば初期費用がかかってきます。たとえ入金がゼロであっても仕入れ代金や人件費などのお金は出ていきます。利益が出るまで持ちこたえる必要があります。
開業月は費用もかさむ
会社設立の手続きを終えれば、開業ということになるのですが、この開業初月は費用がかさみます。なぜなら、開業後も毎月発生する費用に加えて、開業時にだけかかる費用もあるからです。たとえば、事務所を借りた場合、家賃は毎月同じですが、契約時には敷金・保証金や仲介手数料といった費用がかかりますし、事務机やパソコンなどといった備品、仕入れがあるのであれば仕入れ代金、従業員がいれば人件費と支払う費用はいくつもあります。これに対し設立時は、通常、売上がゼロですし、売上が出ても入金まで時間がかかる場合もあります。この期間を持ちこたえなければいけません。
目安としては固定費の6ヵ月分
一般的に開業時には固定費の6ヵ月分は用意しておくのがよいと言われています。固定費とは毎月一定額出ていく費用のことです。家賃、人件費、光熱費、通信費等をいいます。これに対し、変動費とは、仕入れ費や、交際費等をいいます。開業直後から売上が出たとしても、業種によっては入金のタイミングが遅くなるったりするものもあります。入金と出金のタイミングは細かく把握しておく必要があります。
【参考】会社作りの言葉 交際費
職務上の付き合いに必要な費用のことで、主に取引先等への接待費のことです。損金不算入が原則ですが、資本金1億円以下の会社なら600万円までの交際費の90%は損金(必要経費)にできます。